近づくハロウィン・ナイト

アメリカのルイジアナ州の公立高校に交換留学している岡山市県出身の石田芳香さんからハロウィンについての様子を知らせるメールが届きました。留学先のバトンルージュでは、今月31日のハロウィン・ナイトに向けて、子供たちが仮装に使う衣装の準備を始めたとのことです。ホームステイ先近くのスーパー・マーケットでも入り口付近にこの日のための装飾用カボチャが早々と売り出されているとのことです。

Wikipediaでは

ケルト人の1年の終わりは10月31日で、この夜は秋の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた。時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。

と、このイベントの始まりが紹介されているハロウィンですが、日本でも5年前くらいから全国的に定着しました。去年の東京JR渋谷駅前のスクランブル交差点には多くの若者がハロウィン向けの仮装をして繰り出し、一部の若者が暴徒化して自動車をひっくり返して騒ぎを起こし多くの逮捕者が出たのは記憶に新しいところです。今年は、こういった混乱と事件を避けるために渋谷駅近くのコンビニでは10月31日はアルコール類の販売を自粛するようです。

アメリカでもハロウィンの夜は、犯罪者が覆面で顔を隠して強盗や泥棒などの事件を起こすことがあり、近年は子供たちの仮装行列に保護者がついて回る街や地域が増えていると先述の留学生が話していました。今年は、無事で楽しいハロウィン・ナイトになることを期待しています。

2019夏の短期プログラム-好評です

中学生、高校生など若年者向けの「エース夏の留学プログラム」が好評発売中です。いよいよ7月より第一陣がアメリカ、カナダの語学留学プランに出発して現地での活動を開始しています。現在も、ニュージーランドで開催される短期高校留学体験プログラム、イギリス・ボーンマスで開催される学生向け短期英語研修プログラムの受け入数に残席がありますので、参加の申し込みを受け付けています。出発は夏休みの後半時期になりますが、外国に滞在して英語を学びたい方はチャンスを見逃さないで下さい。

広島県では高校の前期後期制の導入等による夏休み期間のフレックス状況により1週間の短期間で夏のプログラムに参加を希望される方もお問い合わせ下さい。現地受入数に若干の空きがありますので、航空便の予約利用ができる場合には手配を行います。海外現地の到着先空港では日本人担当者の出迎えがありますので単独でも安心して参加できます。日本を出発する時の空港アテンド・サービス(関空・羽田・成田空港)も承ります。

英語は就学期間の長い短いにかかわらず、外国で学ぶことで体験的な上達が見込めます。ホームステイ先での日常会話や毎日の生活に触れる様々な英語の情報から、他言語に対する感性を磨くことができます。まさに毎日が英語漬け、特に自分の言いたいことを英語で表現するコミュニケーション能力が向上します。それが刺激になり自信となって、将来の日本の高校での英語学習に反映されてきます。

さあ、世界に羽ばたいて、英語へのチャレンジに参加して下さい。まだまだ間に合います。

 

海外校の留学生授業料

アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドは何れの国も日本人に人気のある留学先です。しかし現地の高校、大学、語学学校の授業料が上昇傾向にあり、来年以降もその動きが続くものと予想されるので留学生の経済的負担が増える可能性があります。

景気動向は世界的に良好で、中国を起因とした不確定な経済的リスクはあるといわれながらも、どの国も貿易収支や雇用が安定していることから今後も経済状況は安定的に推移すると予想されます。アメリカもイギリスも政治的問題を抱えながらも経済状況は安定して推移し企業求人も活発です。最低賃金はアメリカでは1時間16ドルと日本に比べると高い水準です。

雇用の安定状況は人件費の上昇を招くことから、サービス業である教育産業の授業料を直撃します。アメリカの留学生の大学学費は、4年制学士課程で年間平均2万ドルで推移し、学費が安い大学でも年間平均で1万5千ドル、高い大学は年間3万ドル以上の私立大学も珍しくありません。イギリスの大学も状況は変らず、学費が高騰して留学生の大学学費は学士課程で年間平均で1万5千ポンドと発表されています。これらの価額は自国の生徒に対するものではなく、特にアジアからの外国人留学生を対象にして設定されたものです。

大学の授業料高騰に比例して、大学内の施設で開講される外国人向けのESL英語コースの学費も上昇しています。
例えば、アメリカのELSランゲージセンターや、FLSインターナショナルでは、月平均1600~1850ドルの授業料で推移しています。ニューヨークやボストン等都市部の大学で開講されるESLコースは月額2000ドル以上の学費が必要です。

加えて、各国の都市部の滞在施設費も高くなり、ニューヨーク、ロンドンでは月額10万円で中心地にホームステイやルームシエアを確保するのが難しくなってきました。これから外国に留学する皆さん、しっかりとした予算計画を立てて、留学期間を調整する生活の計画を綿密に立てることをお勧めします。

10年前迄話ですが、各国には授業料格安のアダルトスクールがありました。今はそこは移民教育に使われているので、外国人留学生が利用する余地はなくなっています。今後、限られた予算で留学をする人は、ワーキングホリデーを利用すると良いでしょう。

seikatuhi

渡航の事前入国許可

近年、短期間の海外渡航でも注意しないといけないのが、事前の入国許可申請手続きです。この手続きを行ってないと、旅行当日に空港で航空機への搭乗を断られる羽目になります。

この事前の渡航許可システムで最も歴史が古いのがオーストラリアの入国許可であるETAS(イータス)です。これは10年前から導入されています。旅行の前にネットを利用してオンラインで手続きを行うようになっています。 オーストラリアへの渡航許可は渡航者のパスポート情報で電子的に管理されて 観光、会議出席などのビジネスを目的とした短期滞在ができます。

アメリカの渡航許可はESTA(エスタ)と呼ばれます。ビザ免除プログラムであるVWPを利用して渡米する旅行者の適性を事前に審査するシステムです。このESTAは、アメリカ国土安全保障省によっり2009年1月から義務化されました。ビザ免除プログラムを利用できるので90日までの短期商用・観光を目的に渡航できます。同様にネットのオンライン利用で手続きができます。

カナダの入国許可はeTA(イーテイエー)、2016年3月から義務化されました。カナダに空路で入国する場合に渡航日より前にオンラインで渡航認証を受ける必要があります。アメリカから自動車やバスなどで陸路入国する場合は必要ありません。

そしてニュージーランドの入国許可NZeTA(NZイーテイエー)、本年10月より導入されるとのことです。NZeTAはビザなしの渡航が可能になります。やはり渡航日より前にネットで申請します。今後も、このシステムが多くの国で導入されるものと推察されます。

アメリカ留学と花粉症

福岡から広島に戻ってきました。博多駅でくしゃみが止まらないので、薬を購入しました。いよいよ日本は花粉の飛散で、悲惨な毎日の花粉症の時期になりました。

ところで、留学でアメリカへ行けば花粉生を逃れられるのでは、と思っている留学生もいるでしょう。アメリカだから、花粉症にはならないだろう、と思ったら大きな間違いです。日本とは種類が違いますが、実はアメリカにも花粉が飛んでいます。あたりまえの話ですが、花粉は世界中で飛んでいるのです。

留学生も注意が大事です。外国で「なんか鼻がムズムズする。のどがかゆいし鼻もつまる。」と思ったら、それは花粉が原因です。花粉症の人は日本から薬を持参する必要があります。アメリカにもアレルギーに効く薬がありますが、ドラッグストアで見つけるまでは大変な思いをします。

アメリカへの留学生のために花粉症に関する情報を紹介します。花粉症の時期はいつかというと、アメリカの花粉は春から秋までがシーズンになります。季節によって花粉の種類も異なるので、留学生は注意が必要です。4〜9月の夏から秋のはじめにかけて、朝から目はかゆい、くしゃみは止まらなくて大変な事があります。心配な時は朝に薬を1錠飲んでから留学先の学校に行きましょう。ピーク時は薬が絶対に手放せません。

どんな花粉が飛んでいるかというと、主な花粉は Grass(草)、Tree(樹木)、Weed(雑草)、Ragweed (ブタクサ)などです。アメリカは広いので、花粉の種類は、季節や州、地域によってまちまちです。一番有名なのは、ブタクサ(Ragweed・ラッグウィード)です。アメリカ人は、4人に1人がこのブタクサの花粉症と報告されています。日本のスギ花粉は3人に1人なので、どこの国でも近年の地球温暖化の影響からか、花粉に対するアレルギー症状を示す学生は多いようです。これから、アメリカの高校、大学、語学学校へ留学する方々は、絶対に花粉症の薬を持参してください。

イギリスEU離脱による留学変動

イギリスのEU離脱、いわゆる「ブレグジットの影響が各方面に計り知れない」と新聞などで大きく報道されています。2019年、いよいよ今年に差し迫ったこの時期でも、条件調整が難航しています。

実はこの状況が今後イギリスに留学を予定するヨーロッパ人留学生に影響を及ぼすことが懸念されているのです。この問題は、政治や通商に係わらず、高校、大学、大学院教育の現場にも影響を与える可能性が語られています。

イギリスのメイ首相は2017年1月に移民問題と司法権などのイギリス主権を優先するためにEU離脱への意向を主張しました。EUとの離脱に向けて交渉を幾たびも重ねましたが、EU側とイギリス議会との間の離脱となる条件がまとまりません。調整が難航すると、一切の「合意なき離脱」となりイギリスのみならず、ヨ-ロッパさらには全世界に影響をもたらすといわれています。

実際にイギリスはドイツに次ぐEU主要国であるために、イギリスがEUを離脱することは、ヨーロッパ諸国をはじめとする世界各国にとって驚きでした。イギリスがEU離脱する大きな理由は「移民問題」です。イギリス国内の失業率、社会的経費の負担などの理由からドーバー海峡を渡って押し寄せる移民を食い止めたいとの意見が広がるのは無理からぬところです。

ところで、現在まで、イギリスはEUからの留学生には自国の学生と同じ学費を設定しています。これに対して、日本を含むアジアからの留学生には「インターナショナル・スチユーデント・フィー」として、通常の倍以上の学費を設定しています。

例えば、日本人がロンドン大学に留学するのには約2万ポンド、それに対して英国人とEUからの留学生には8千ポンドですから、この差は歴然です。イギリス大学協会の発表では、「EU離脱後は暫くの間は現在の学費制度を維持するが、英国主権主義の動向に応じて段階的にこの大学学費を引き上げざる得ない可能性がある」との状況から、将来、EUからの大学、大学院留学生が激減することが予想されます。今後、イギリスの高校や大学などの教育機関の動向から目が離せません。

カナダ査証バイオメトリスク

カナダのビザ申請方式が来月(2018年12月31日)以降より変更されますことになりました。新規申請には指紋と写真の提出が必要になります。いわゆる「バイオメトリクス=個人識別情報」をワーキングホリデー・ビザと学生ビザの申請に取り入れることがカナダ政府により決められました。ビザを申請する時に、東京のビザセンター(VAC)にこの手続に行かないといけないので留学は大変です。

この指紋など身体的特徴を認証する個人識別情報は、本人確認と保安のための制度として認められており、多くの国のビザ申請や入国審査に取り入れられているシステムです。事前に取得した個人情報を入国時に照合して、リスクのある人物でないか、すり替え渡航者でないかを確認することになりました。

この手続ができるのは東京のビザセンター(VAC)だけで大阪ではできません。日本中のカナダの学生ビザ申請をする留学生で相当混み合うことが予想されます。この手続のために遠方から東京に行く人は相当の出費になります。広島から行く方も大変です。

◎カナダビザ申請センター情報
住所:東京都港区芝1-4-3 SANKI芝金杉橋ビル4階
費用:バイオメトリクス取得 C$85
特例:申請時に14歳以下、または79歳以上の方は免除されます。また、6ヶ月以内の留学は提出は不要でeTA取得のみで入国できます。但し、カナダ国内でこの滞在期間変更はできません。既にビジターや就学者としてカナダに居る方は、新たな申請をしない場合にはバイオメトリクス提出は不要とのことです。

カナダが大麻使用を合法化

カナダ議会で娯楽目的の大麻使用を認める法案が可決されたとの報道がありました。この法案はカナダ議会上院を「大麻の栽培、流通、販売を一定の規定により許可する」もので、個人の大麻使用を認める法案として可決したと伝えられました。

カナダの人はカナダ国内で、大麻と大麻油などをライセンスを持つ大麻ショップから購入できるようになり、インターネット上でも大麻の注文ができることからアマゾンなどでも販売される可能性があります。カナダに留学する日本人や非大麻地域からの留学生の現地生活に影響を与えそうです。

この規制の内容としては「30グラムより多くの大麻の所持、1家族につき苗木4つより多くの大麻の栽培、認可を受けていない業者からの大麻購入」は許可されない、そして所持が許されるのは18歳以上の年令制限がを設けるとあります。

日本人の大多数は、大麻は薬物という判断から馴染みがありません。古くはアヘン戦争の歴史があり、大麻は国を滅ぼすというイメージがあるのかもしれません。カナダの首相は、カナダ人は世界で大麻使用の多い国民で、大麻が生活の必需品になっているので法律によってこれを流通させる見解を述べています。さらに、大多数のカナダ人が大麻合法化に賛成しているとのことです。カナダ以外では、ウルグアイも大麻生産と販売を合法化しアメリカのコロラド州やカリフォルニア州なども娯楽目的の大麻使用を許可しています。

麻薬類の国際的な合法普及が良いのか悪いのかは分かりませんが、アメリカやカナダに留学する方々は留学先での自己管理を行う必要があります。日本人の留学生の大麻の使用は、日本の法律がそれを禁止していることを留学生活において周知する必要があります。さらに、大学生留学生や高校生留学生には、少なからず精神に影響を及ぼす大麻の使用は推奨できません。時代の流れ、トレンドの変化であるとしても、「安心と安全」を留学生活の中心に添えるべきでしょう。

留学、危機一髪!

2018年9月2日、秋よりアメリカの語学留学に参加するため広島より2名の生徒さんが成田空港に向かい出発しました。この日は台風21号が太平洋上にありながら、速度を上げて日本に向かって北上しているとニュースが報道していました。台風の日本上陸は9月4日未明とのことで、3日以降は相当数の航空便が運休になる可能性があると航空会社が発表していました。

今回の留学生は、FLSランゲージセンターのニューヨーク校(ニュージャージーのSt.Peter’s University)の語学研修に向かうために、成田発の全日空NH645便ニューヨークJFK行きの便に繋ぐために、広島空港発、国内線成田行676号午前10時25君分発で出発しました。

この日は、広島の空の様子も少しおかしく、時折雲が立ち込め風が強くなってきたので心配をしながら空港で留学で渡航する生徒を見送りました。生徒からは夕方5時前に、ニューヨークに向けて出発する連絡が入りました。
この時、気象庁からの発表で、台風21号は近年にない大型台風に発達して相当の被害をもたらす可能性があることがニュースで報道されました。中国地方は、今年の7月より水害と台風19号、20号による被害が発生して、誰もが災害に対して敏感になっていました。

9月3日、台風は高知から徳島方面に上陸後、大阪湾を直撃しました。関西空港の滑走路を水浸しにして、全便が欠航となり、悪いことに関空連絡橋にタンカーが衝突、関西空港と陸地とを結ぶ交通網が遮断されました。この結果、関西空港で3000人が孤立しました。

日本経済新聞 2018/9/4 6:20 (2018/9/4 21:26更新)
台風21号、関西を直撃 関空閉鎖で3千人孤立 復旧のメド立たず
強い台風21号は4日午後、近畿や北陸地方を縦断した。記録的な暴風や高潮となり、関西国際空港では最大風速46.5メートルを観測。自動車メーカーなどが工場の操業を休止するなど関西地方を中心に企業活動に影響が出た。大阪湾ではタンカーが関西国際空港連絡橋に衝突し、関空は閉鎖。5日中の空港再開はないという。大手航空会社では5日の関空発着便の国内、国際線とも全便の欠航を決めるなど都市機能がマヒしている。

 安倍晋三首相は4日午後、首相官邸で開いた豪雨非常災害対策本部会議で「自治体や関係機関と連携し、被害の拡大を極力防ぐため全力を尽くしてほしい」と指示、台風の災害対応にあたった。

 第5管区海上保安本部(神戸市)によると、午後1時半ごろには関空と対岸を結ぶ連絡橋に、停泊中のタンカー宝運丸が衝突。台風による強風の影響で流されたとみられる。衝突場所は関空から約20メートル付近で広範囲にわたって橋脚などが損傷した。連絡橋は人工島にある関空と対岸を唯一結び、上部を車、下部を鉄道が走る2層構造。関西エアポートは連絡橋の鉄道、道路とも5日の再開はないと発表した。

もしも、広島の留学生の出発日が1日ずれていたら、予定通りのアメリカ渡航ができなくなり、留学プランが台無しになっていたことを思うと、台風シーズンの海外渡航は様々な状況を予想する必要があることを感じました。

フィリピンの情報【危険レベル-1】

日本人に語学留学先として人気のあるフィリピンのセブ島。この町で、2018年8月24日の夜に日本人女性が銃で撃たれて死亡したというニュースが流れました。現地警察の発表では、被害者はセブ島のタリサイ市に住むハマダさんという女性とのことです。

丁度この頃は、日本の大学の夏休み時期でもあり、短期留学やボランティア活動などに多くの日本人の若者もセブ島に滞在していました。フィリピンでは、拳銃の規制があるにも係わらず、警察の取り締まりが甘いこともあり、銃による凶悪事件が発生しています。現地の物価が安いことが魅力ですが、若年者や、女性の皆さんの留学は、例えばフィジーやニュージーランドなど、一定の費用がかかるとしても安全面から考えると安心して渡航できると思います。

昨年もマニラで日本人のビジネスマンが銃撃されるなど、毎年のように事件が起きていることから、留学で渡航する方々は十分に注意する必要があります。

【日本の外務省発表のフィリピン危険度について-外務省ホームページより】
●ミンダナオ地域の中部以西(周辺海域を含む)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
●パラワン州南部(プエルトプリンセサ市以南地域)及びミンダナオ地域の中部以東(但し,カミギン州,ディナガット・アイランズ州,カガヤン・デ・オロ市,ダバオ市及びジェネラル・サントス市を除く)(周辺海域を含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
●上記地域以外のマニラ首都圏を含む全地域
レベル1:十分注意してください。

 

philp