ロッド・スチュワートさん

イギリスでのEU残留を問う国民投票が昨日終わり、その開票の結果イギリスのEU離脱が決定しました。それに続いて、キャメロン首相の辞任報道があり、イギリス・ショックとしてニュースが世界を駆けめぐりました。

世界株価と通貨ユーロの急落を受けて、私の父が、今後の世界経済の先行きが不安だと話しました。父は、1970年代に、英国に駐在していたことがあるので、イギリスの出来事が日本のニュースで報道される度に、その頃の話をする癖があり、今日もその頃の話を始めました。イギリスがEUの前身であるEEC(ヨーロッパ経済共同体)に加盟する前は、イギリスには失業者が多く、英国内の経済が困窮を極めたにもかかわらず、豊かな文化と、英国王室を中心とした穏やかな社会があったと懐かしがります。

父は、イギリスの古いロック・ミュージックが好きで、特に、フェイセスというバンドのボーカリストだったロッド・スチュワートが好きです。マギーメイやセイリングなど
私が聞いたこともない局名を連ねて、ギルバート・オブサリバンとかスレイドとか知らないアーチストの名前を連ねます。

1970年代はイギリスに多くの日本の若者が訪れて、夢に溢れた時代だったといいます。「成年は荒野を目指すものだ」と訳の分からないことをいう父を私は好きです。

失くしたパスポート

海外でパスポートがなくなったら大変だというお話です。

カナダのブリテイッシュ・コロンビア州、ナナイモ地区にあるマラスピナ大学に留学している山科さんがパスポートを失くして困っているとの連絡が入りました。山科さんは、本学で1年間学んで6月の学年終了後日本に帰る1週間前のことでした。

パスポートを海外で再発行してもらうのは思う以上に大変です。必要書類を揃えて自分で最寄の日本大使館または領事館に出向かなくてはいけません。戸籍抄本、または謄本、写真、紛失(または盗難)証明書が必要です。受け取りも再度自分が出頭する必要があります。再発行に必要な期間も1週間以上とのことです。

この時は、山科さんの帰国航空便を変更できない事もあり、「緊急渡航証明書」を当局から発行してもらうことになりました。これは、パスポートの代用となるもので3日間で発行されるので日本へ帰国することができます。

しかし、ここでひとつ問題が発生しました。パスポートを再発行すると、カナダの学生ビザも再申請しないといけないので、その手続きを満了するには、日本に帰国後にパスポート再発行を受けてから、さらに1ヶ月かかります。

山科さんが現地レディ・スミス警察で紛失証明を取得して、バンクーバーの日本大使館に緊急渡航証明書を申請する前の晩、失っていたパスポートが、幸運にもホームステイ先のベツドの下から発見されました。

外国では、パスポートは命の次に大事なものです。いつでも、機会があれば所在を確認してしっかり管理することが大切です。

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