イギリスの今を考える

イギリスの今後のEU加盟についての国民投票が、いよいよ6月23日に行われます。

国民投票は「イギリスがEUにとどまるべきか、EUから離脱すべきか=In/ Leave」の二者択一方式の投票です。イギリスの社会を二分した白熱した議論、国民の意見に基づく投票キャンペーンが毎日のように行われています。

英国議員の意見も様々で、キャメロン首相は「留まるべき」と経済的な状況を分析して主張するものの、内閣議員のなかでも数名がイギリスのEUからの離脱を支持すると表明しています。ロンドン市長は離脱を支持、しかし産業界を代表するロンドン商工会議所は「現状を維持するべき」と表明し、こちらでも意見が対立しています。よって、国民投票の結果は予断を許しません。

私が父が、1970年代に海外在留者として仕事でイギリスに滞在していたので、父に意見を求めました。父は「あの頃は、首相がウイルソンからヒースに変わり、EECにイギリスが加盟した頃でイギリスのEEC加盟効果で貿易が拡大されて英国景気が上向いたが、ヨーロッパから移民が押し寄せるようになってロンドンが様変わりし始めた。」と話していました。

そして最後に父は「それがイギリスを良くしたのかどうかわ分からない。」と結びました。