広島カープが優勝しました

昨日、2016年10月10日、広島カープがついに優勝しました。4半世紀、25年ぶりのプロ野球セ・リーグ優勝です。広島の街は喜びに包まれています。25年間もの長いあいだ、広島では多くの人々が「カープの優勝を見たい」と願ってきました。

メジャーリーグのようなデザイン、設計の新球場が広島駅の近くに出来て早や10年。確かに観客の数は増えましたが、Bクラスに留まる低迷期からなかなか抜け出せませんでした。カープのファンは、その新しいフランチャイズとなる球場で、いつか優勝することを夢見てきました。

広島カープは、大学や高校を出たフレッシュで才能のある選手をスカウトして入団させ、コーチ、監督をはじめ多くのスタッフが一生懸命育ててきました。若さ故か、良いときもあれば悪いときもある。チームの力が不安定で、なかなかシーズンを通して結果に結びつきませんでした。広島カープの選手は、ほとんどが生え抜きです。広島のファンは、それを誇りにいつも応援してきました。その声援が選手を育ててきたのだと思います。

気がつけば、若くて、素直で、一本気な選手ばかり。丸選手、菊池選手、田中選手は27才。今年才能を開花させた鈴木選手は21才と若く、それゆえに全国のカープ女子が一生懸命応援しています。赤いユニフォーム、かわいいロゴマーク、個性的な選手を支えようという人々のやさしさに感謝の気持ちで一杯です。広島カープ、優勝おめでとうございます!carp-10

 

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沈み込んだ街-9月9日の広島

昨日は、巨人が阪神に勝ったために、広島カープは優勝できませんでした。カープは昨夜の試合で、中日ドラゴンズに劇的な勝利をして3連勝となったのですが、甲子園球場の阪神の藤川選手のリリーフ失敗で、ふがいない逆転負けをして巨人勝利で幕をとじたのでとても残念です。

今日はカープは移動日で、試合がありません。しかし、優勝マジックの対象チームである巨人がヤクルトに負けると、その段階でカープの優勝が決まります。広島カープファンとしては、試合で勝って監督の胴上げをして、感動的なシーンを見たかったので微妙な気持ちです。

そんな状況から、広島のファンの人たちは、巨人がヤクルトに勝って欲しいと願っています。そして、明日、巨人と広島カープが闘って、最後に広島カープが勝って、晴れて優勝を手にして欲しいと思います。物事は私の思うように全てが進むものではありませんが、25年も待った広島カープの優勝なので、広島市民が感動できる優勝であって欲しいと思います。

ピッチャーのローテーションからいうと、明日は黒田投手が先発の予定です。黒田選手が出て試合に勝利して、東京ドームで鈴木選手がホームランを打って、広島カープが勝って、監督の胴上げがあるのが最高の勝ち方です。

今夜の試合はどうなるのでしょうか?

赤く染まる街

カープの優勝が今日決まる「予定です」、マジック2が点灯しているので、今日の試合で広島カープが勝ち、巨人-阪神戦で、阪神が勝てば、広島カープの25年ぶりの優勝が決まります。
とはいえ、そんなに簡単にいくものかどうか。試合が午後6時半からマツダスタジアムであるので、八丁堀方面からマツダスタジアムのある広島駅行きのバスには、カープのユニフォームを着た人たちが押しかけています。カープのチケットは、今年は、どの試合も入手が難しくなりました。八丁堀バス停は福屋デパート前にあります。その角のルイビトンの店を曲がったところが金座街という通りです。突き当たりがパルコ広島店です。

その金座街沿いに、赤いディスプレイが飾られて、すっかりカープ優勝の準備ができました。25年前にカープが優勝したことは聞いていますが、私はその時のことはビデオでしか見たことがありません。そのバブル時代の終わり頃に撮られた古い映像には、カープの優勝を喜ぶ多くの人たちが街の中心地に集まって喜んでいました。広島の街は、嵐の前の静けさという状態です。広島カープ優勝の瞬間にどんなことが起きるのか、どうなるのか、心配でもあり、楽しみでもあります。ガンバレ広島カープ!

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夢を叶えるということ

広島カープが今日も中日戦(マツダ・スタジアムで開催)に勝利して、優勝マジックが2となりました。広島の街は、優勝が決まった時に備えて、着々と優勝セールや祝勝パーティの準備を進めているようです。三越デパートやそごうデパートも、既に「優勝おめでとう」の幟の準備を整えているようです。

このチームの優勝に貢献した選手のひとりが鈴木誠也選手21才です。鈴木選手は東京の荒川区町屋出身で、生粋の下町っ子。幼少の頃から、熱心にお父さんが鈴木選手に野球を教えてきたという話が広島で話題になっています。

「勉強するなら、走ってこい!」と、子供の頃からお父さんに言われ、鈴木選手も夢に向かって練習を重ねて、明けても暮れても野球に打ち込む姿が、まさに町屋を舞台にした漫画「巨人の星」の星一徹&飛雄馬の親子のようだったといいます。

小3年の時に、荒川リトルで本格的に野球を開始して、長さ80センチ、太さ3センチの鉄のバットを作ってもらい、それでゴルフボールを打つ練習を積んだとのこと。この当時の様子を東京のテレビ局が取材して、鈴木選手が小学校5年生の時に「出没!アド街ック天国」に登場したと話が伝わってきました。その当時は、倉庫でネットを張って練習していたことが話題になりました。

このテレビ放送、今もネットで公開されているとのことで、さっそくそれにアクセスしました。画面の中の10才の子供は、一生懸命に練習していました。何度も何度も小さなボールを打ち返していたのです。その番組の最後に、突然シーンが切り替わって、今の鈴木選手がホームランを打つ姿が映し出されました。

司会の薬丸さんが言いました「この子、野球の選手になる夢を叶えたんだ!」

鈴木選手は、将来有望な若手選手です。将来、チームの中心選手になることはまちがいありません。