アメリカで続く拳銃事件

先程のニュースで、テキサス州ダラスで、アメリカで警官5人がピストルで撃たれて死亡したとの報道が入りました。銃撃犯は白人を殺したかったというのが動機のようです。アメリカの一連の拳銃事件はとどまるところを知りません。

ダラスは、フォートワースという空港のある町からほど近いテキサス州の都会で、年中熱いところです。南米系の移民や、黒人が多く暮らす町で、石油産業、エネルギー商社が多く集まります。先日の黒人の射殺事件の抗議デモの最中に、突然銃撃があり、警官の死者と負傷者がでたとのことです。アメリカで警察に対する一回の攻撃で、これほど多くの死者が出たのは初めてとのことです。

留学生や旅行者が、アメリカなどの銃規制が緩やかな国で、拳銃による事件に遭遇したらどうするか。まず、普段から拳銃を使った事件が身近に起きることを想定しておく必要があります。自分の近くで銃声が聞こえたら、その場所から遠ざかることが望まれます。それが出来ない場合は、物陰に隠れることや姿勢を低く保つこと、そして逃走する経路を確保することが重要です。外国では夜は出歩かないこと、知らない地域や治安が悪いといわれる地域、黒人街などに近づかないことがポイントです。 

nomoregun

円高進む、1ドルが100円台に

2016年7月6日の外国為替市場で、急激な円高が進行しています。

それは、日本の企業にとっては厳しくても、留学生には嬉しい知らせなのです。英国ポンド下落については、イギリス欧州連合(EU)離脱で経済が世界的に悪くなるとのマイナス予想からマーケットが警戒して、円高が進んでいるようです。そして株高も進みました。

こういう時は、経済学的に、市場で安全資産と認められる日本円を買う動きが強まります。円は一時ですが6月24日以来の高値となる1ドル=101円を割り込みました。しかし、イギリスのEU離脱で不動産マーケットが悪化する警戒感が強まったためにヨーロッパの銀行の不良債権問題が表面化するとの噂がひろがっています。

英国ポンドに対しても円は上昇して、一時、4年ぶりですが円高となる£1=129円を割り込みました。それでも、例えばイギリスのロンドン大学の年間学費は文系学士課程で£16,000=日本円で200万円以上もするので、円が対ポンドでもっと高くなって、£1=100円、アメリカ出るに対しては、$1=80円位が学費相場としての見地からは最適だと思います。

とはいえ、$1の円高で、海外へ自動車や機会を輸出するメーカーなどでは30億円規模のマイナスになるというので、日本の置かれた立場は微妙だなと思います。

イギリスのEU離脱の影響

イギリスが、2016年6月23日に、EU離脱を問う国民投票を行いました。その結果、イギリスはEUを離脱することがきまりました。

それによる今後の影響について、多くの識者から不安の声があがっています。特に、EUを離れることによるイギリスの経済の悪化問題が指摘されています。イギリスは、EUにありながら、自国の通貨ポンドを持ち続けて、独自の経済運営を続けてきました。安定した経済環境を維持してきた者の、ここに来て通貨の暴落が発生するのではないか…という懸念が叫ばれています。

経済的なことは、経済学者の方々にお任せするとして、留学という見地から今回のイギリスEU離脱を考えてみたいと思います。EU離脱により、今後のヨーロッパ移民が激減することになります。ヨーロッパ移民は、イギリスのビザの管轄外であったので自由に入国することができました。気がついたらこの10年間で400万人を上回る人々が、特に経済の弱い欧州地域から流入してきました。イギリスは、自国に入ってくる外国人の規制を、結局ビザを取得しなければならない国からの人々で行ってきました。ポイント・ベース・システムによる数値算定化による規制は、そのひとつの対策でした。

来年以降、英国はEUとの離脱交渉に入る訳ですが、英国独自のヨーロッパの移民規制法が制定されると、日本やアジアからの留学生の入国規制は和らぐことが期待されます。

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